ローヤルゼリー比較

ローヤルゼリーと蜂蜜との間にある違いとは。


ミツバチから連想するものというと蜂蜜をまず思い浮かべるのではないでしょうか。
蜂蜜は日常で使う食品として広く定着して、お菓子やデザートなどにも広く利用されています。
近年の健康志向の高まりに伴って、ミツバチ製品のひとつとしてローヤルゼリーが健康食品やサプリメントとして注目をされるようになってきました。

ミツバチが作りだし、ハチ達の食事に利用されているものとして知られていると思うのですが、
蜂蜜との違いは何なのでしょう。


当初わたしは、蜂蜜のグレードアップされた物がローヤルゼリーだと思っていましたので、
さぞかし美味しいのだろうと思っていましたが実際には味では比べようがありませんでした。

ところが、疲れにくくなったり夏バテを楽に乗り切るといった健康効果では明らかに違いがあり、
冬場に風邪を引くことが少なくなりました。

ローヤルゼリーはミツバチが花から集めた蜜や花粉によって出来ていると思われている方も多いと思うのですが実際は、働き蜂が集めた花蜜を羽化して1週間程の若い働き蜂が体内に持つ酵素によって、果糖やブドウ糖、
その他の成分に分解して女王蜂のために作り出した、乳白色をしたクリーム状の特別な成分のことです。

そして、見た目からして違うこの二つの最大の違いはその成分にあります。


蜂蜜はその成分のおよそ80%が糖類で構成されていて、残りの大部分は水分になります。
ビタミンやミネラルといった栄養成分は、全体の数%の割合で含まれている程度になります。


その一方で、ローヤルゼリーはというと含まれている糖分は10%ほどで、60%が水分になります。
そして驚くことに残りの30%がなんと、たんぱく質やアミノ酸、炭水化物、脂質、ビタミン類やミネラル類といった豊富な栄養素で占められているのです。




ローヤルゼリーにしか含まれない特有成分の一つとして知られているのが、デセン酸で
更年期障害の予防や自律神経を整える作用があるといわれていますが、
まだその多くが謎に包まれていて研究が進められています。

健康効果としては、耳鳴りの改善や高血圧の改善、更年期障害、月経不順や美肌に効果が期待できるとされ、
研究が続けられています。

また、近年注目されるようになった男性の更年期障害にも有効であるという研究報告もあります。

豊富に含まれる有効成分によって、心臓病や糖尿病、高血圧といった生活習慣病の予防や健康促進、
滋養強壮にも効果を発揮して、老化の予防にも役立つといわれています。


蜂蜜と同じようにもともとは、生で摂取をする形で利用されてきたローヤルゼリーですが、
甘くて美味しい蜂蜜とは違って独特の刺激のある味で慣れないと飲み難いということもあるのですが、
酸化しやすいために保存が難しいので乾燥させることで粒タイプに加工したサプリメントでの利用が便利です。

品質を落とすことなく加工しているため、生タイプと違って外出先でも手軽に利用することが出来るのも魅力です。


ローヤルゼリーの成分や効能が研究されて解明されてくる中で、
ごく稀にアレルギーが出る方も報告されています。

これは卵や乳製品と同じように含有されるタンパク質の割合が高いため、含まれる一部のたんぱく質によって引き起こされているアレルギー症状であることが、近年の研究によって解明されてきたそうです。

そしてとても嬉しいことにアレルギーのある体質の方でもアレルギーが起こり難い、酵素分解タイプのものが開発されています。
この酵素分解によって、たんぱく質が分解されて出来るペプチドの有効性が新たに期待されています。
健康で若々しい毎日を送るためにも健康食品やサプリメントとしてぜひ利用したい成分、ミツバチ製品の一つになります。